世代間ギャップの正体 【#2-21】

 
おはようございます。ずごっくです。
では、昨日の続きです。
 
 

団塊の世代

 
先に、わたしの話をしておきましょう。
わたし今、42歳です。
先日、国際化というお話をしました。
これ、ホンッとに、、、
 
街を歩く外国人が、ドンドン増えてますね
 
たぶん東京オリンピックまでは、更に増えていくんでしょうね。
 
そうなってくると、英語
これくらいは、なんとかしたいなー、と思いますよね。
ただ、42歳からだとキツい (ノ_-。)
今までも、ある程度やってはきましたが、、、
日本語の感覚が、染みついてしまっていて、今更変えていけない、、、
言いたい事があっても、日本語しか出てこない。
 
そして、団塊世代 です。
「団塊世代」というのは、1947年から1949年までの、3年間に生まれた方々の事を言います。
昭和で言うと、昭和22年から昭和24年までです。
昭和20年に戦争が終わり、ようやく国民生活が安定してきた頃です。
この3年間は、生まれた子供が多かった。
「第一次ベビーブーム」とも言われていますね。
 
直近の会社の経営者は、この少し後くらいに生まれています。
 
そして、その頂点だった1948年(昭和23年)生まれの方の年齢を、一昨日のグラフに重ねてみます。
 
消費者物価指数の推移/団塊の世代は22歳から47歳までずっと右肩上がりの経済だった
 
 
22歳から47歳までの、働き盛りの25年間、ずっと右肩上がりの時代だった
 
この時代に働き盛りを過ごした方というのは、
 
右肩上がりの感覚が染みついている
 
これはもう、ほとんど無意識の領域の話です。
売上は年々上がっていくのが、当り前という感覚です。
そして、その右肩上がりの時代の頂点がバブル景気です。
昨日のバブルの時代のグラフにも、同じように年齢を重ねてみます。
 
消費者物価指数とゴルフ会員権の比較/バブルはあり得ない夢
 
あり得ない夢が、現実になったのも経験している
 
この感覚を変えるというのは、ほぼ不可能
先ほどの英語の話もそうですが、42歳のわたしですら、今までの感覚は、、、
頭でわかっていたとしても、この感覚を変えるというのは、かなり難しいです。
 
 

長年の経験と勘が成立しない

 
そして、ここから厄介な話になっていきます。
この世代の方々は、必ずこう言います。
 
長年の経験と勘
 
ここが落とし穴なんです。
この「長年」というのは、「右肩上がりの時代」の長年ですから。
その経験と勘を成立させる為には、
 
今現在の物価が、過去と同じように上がっていないと成立しません
 
では試しに、1995年を起点に、2018年までの23年間で、過去と同じように物価が3.17倍上昇したとしたら、どうなるのか。
これを計算してみます。
2年ほど短いですが、そこは誤差範囲という事で。
 
消費者物価指数の推移/団塊の世代の感覚を成立させる為には今現在が310.5になっていないといけない
 
2018年の物価指数が、310.5になっていないと、長年の経験と勘が成立しない
 
また出しますけど、これ、


明治:ミルクチョコレート
 
これが、310.5円で売れていないと、その経験と勘に合わない
 
ところが、実際の2018年の物価は、 101.3です。
この感覚と現実とのギャップが、
 
世代間ギャップ
 
この比較は、少し極端な差になってしまうのかもしれません。
しかし、多かれ少なかれ、この右肩上がりの感覚と現実との間に、開きがあるのは間違いありません。
 
言ってる事が、今現在の現実と乖離し過ぎている
 
これは、もうしょうがないです。
働き盛りに過ごしてきた「現実」が、まったくの別物ですから。
 
 

世代間ギャップの正体

 
そして、話を更に複雑にするのが、学生運動の経験
「学生運動」というのは、学生が中心になって、社会や政府を変革していこうという運動の事です。
団塊世代前後の方々というのは、若い頃にほぼ例外なく、なんらかの形で学生運動を経験しています。
 
これ何も、日本に限った話ではないんですよね。
学生を中心とした、ベトナム戦争反対運動みたいなのが、世界中で起こっていたんです。
 
そして、その果たした役割は大きかった
 
実際にベトナム戦争が終結したのは、このような若者が中心となった世論があったからこそです。
 
ここまでは良いんです。
問題なのは、その後です。
こういう経験をした、このくらいの世代の共通した特徴。
 
反権力
 
とかく社会や政府に対して、批判的な立場を取りたがる。
ところがこれ、「反権力」と言うよりも、わたしが受ける印象では、正直、反抗期 の方が近いです。
と言うのも、
 
言ってる事がメチャクチャな場合が多い
 
例えば、この物価の話についても、
 
政府がどうにかしないといけない
 
と始まってしまう、、、
 
政府に物価統制はできない
 
物価というのは、市場の需要と供給のせめぎ合いで決まってくる事であって、政府が決める事ではありません。
せいぜい目標を設定して、その手助けをする程度の事しかできません。
政府が物価を統制していく事を、計画経済と言いますが、それをやって崩壊したのが、ソビエト連邦 です。
あの 中国 ですら、市場経済を導入せざるを得なかったのに、今更何を言い始めるのか、、、
 
これ結局、その内容なんてどうでもいいんですよ。
 
要するに反抗したいだけ
 
テレビでもよく見るじゃないですか、
 
内閣は総辞職すべきです!
( +・`ー・´) ドヤッ! イッテヤッタ!

 
出た、、、
 
それを言いたいだけでしょ
 
あいつら、文句を言うのが商売だからな
まぁ、そうなるわな
 
ナイフみたいにとがっては
触るものみな傷つけたい

 
そして、そういうのが、カッコ良かった時代があったんです。
実際に、それが大きな役割を果たした事もあった。
わかったから、それはもういいから、、、
わたしから見れば、これも一種の「お祭り騒ぎ」にしか見えません。
 
じゃあ、仮に政府に物価の統制や操作ができたとして、
 
何年後に、いくらになるの?
 
絶対に、そういう話にはならない。
問題が解決しちゃったら、文句が言えなくなりますから。
そういうんじゃなくて、
 
政府はもうどうでもいいから
上がらない事を前提にどうするのか?

 
そういう話をしたいのに、話が進まない。
更に厄介なのが、こういう人達というのは、
 
社会や政府の批判はするけれど、
自分が批判されると激怒する

 
まったく、手に負えない、、、
この反抗期は、いつまで続くんだろう、、、
 
出口が見えない
 
そして、置き去りにされた問題だけが、現実となって押し寄せてくる。
 
そして、虚しくなる
 
これが、わたしが長年苦しんできた「世代間ギャップ」の正体です。
 
ずごっくモデル(頭と心と体)世代間ギャップの正体
 
 

ゆとり世代の何が問題?

 
それで思い出したので、少し話を飛ばします。
こういう時代とか、世代とかの話をしていると、最近必ずヤリ玉に挙がるのが、ゆとり世代
 
わたし正直、よく知らないんですよね。
ゆとり教育がどうのこうのって話ですよね。
何をそんなに騒いでるんですか?
 
ちょっと調べてみたら、1990年~1995年に生まれた方々を、そう言うのだそうです。
今が 2018年だからぁ、、、年長者で、、、
 
28歳
 
 
(。´-д-) ハァァ、、、
 
 
ついこの前、社会に出たばっかりじゃんか。
そんな人達をヤリ玉に挙げてどうすんのさ。
30歳過ぎないと、人生見えてこないぜ (。+・`ω・´)キリッ
 
サラリーマン川柳ってありますよね。
以前どこかでおもしろいのを見かけました。
 
ゆとり世代
そう言うあなたは、バブルでしょ

 
ホントにそうだよねw
若い世代の事をトヤカク言う前に、まず自分達の事を振り返ってみた方が、いいんじゃないかと思いますけどね。
 
 

どちらもわかって板挟み

 
話を戻します。
わたし達の世代の場合、一昨日から書いてきましたように、20歳頃まではずっと右肩上がりの時代でした。
 
消費者物価指数の推移/わたしは右肩上がりも横ばいもどっちもわかってしまう世代
 
だから、右肩上がりの感覚もわかってしまう。
そして、その後の横ばいの時代の、若い人達の現実的な感覚もわかってしまう。
 
どちらもわかってしまい、板挟み
これがどこかで限界がきて、心が折れる
 
そして、うつを患う
 
このケースが多いのだそうです。
わたしも完全に、このケースです。
本当に厄介な時代に、生まれてしまったものです。
 
明日は、このような世代間ギャップを踏まえた上で、直近の会社のお話に戻していきたいと思います。
 
 
明日へつづく・・・
 
 

■当ブログの内容について
当ブログに掲載されている、うつに関する記事は、筆者の実体験に基づく体験談です。この為、必ずしもお読み頂く方の、治療、療養を促す事につながるとは限りません。症状にお心当たりのある方、あるいは当ブログの内容により症状悪化の兆候が感じられるという方は、すぐに閲覧を中止し、必ず専門医に相談してください。筆者は医師ではない為、一切の責任を負いかねます。あしからずご理解くださいますよう、よろしくお願いいたします。


■参加コンテンツ
・「人気ブログランキング」と「にほんブログ村」に参加しています。

メンタルヘルスランキング ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ

コメント

タイトルとURLをコピーしました