大企業と中小企業 【#2-8】

 
おはようございます。ずごっくです。
では、昨日の続きです。
 

大企業と中小企業のギャップ

 
今日は、大企業と中小企業のギャップ について、もう少し書いてみたいと思います。
まず、わかりきった結論ですが、
 
大企業の経営と、中小企業の経営は、まったく別物
 
直近の会社の経営者は、大企業の役員経験者でした。
 
それまでわたしは、 This is THE 中小企業 みたいな会社でしか働いてきませんでした。
いろんな経営者がいましたが、基本的にはだいたい同じような感覚を持っていましたし、わたしもその経営者達と似たような感覚を持っています。
 
ところが、大企業の役員経験者は、それとは まったく別物 でした。
特に 人事 の面でのギャップは、かなり大きかったです。
 

人事面のギャップ

 
大企業の役員の方々の感覚というのは、例えれば プロ野球の監督 と同じです。
プロ野球というのは、日本中、いや最近では世界中と言っても良いのかもしれません。
その世界で、それこそトップの技術を持った優秀な人達が、成功を目指してシノギを削っています。
 
そういう世界の監督の考え方は、
 
結果が出なければ別の選手に代える
 
プロ野球ならそれでいいんです。
その緊張感の中で、選手は常にベストを尽くす必要がある。
そうでなければ良い結果も出せない。
また、選手をコロコロ代えるという事で、より多くの選手に成功するチャンスの場が生まれてきます。
 
大企業でもそれは同じ。
受験や就職活動などで、数々の狭き門をくぐり抜けて来た、優秀な人達が集まっています。
そして、会社内でも常に競争を勝ち抜いて、成功したいという意欲のある人が多い。
 
そういう会社だったら、結果が出なければ別の人に代える という事が簡単にできる。
またそうでなければ、社内が活性化しませんし、多くの人にチャンスの場が生まれない。
人事部門としても、社内の配置換え でどうにでも対応ができます。
 
ところがですね。
 
この感覚を中小企業に持ち込むと、たいへんな事になる
 
まずそもそも、社員が圧倒的に少ない。
言ってみれば、草野球 と同じです。
草野球の場合は、気の合う仲間達でチームを作り、そういったチーム同士で試合をして、楽しんでいるわけですよね。
だから基本的に「メンバーが代わる」という事はない。
固定メンバーの中でやりくりするのが当り前の世界です。
 
それは 中小企業も一緒。
限られたメンバーの中で、やりくりして会社を回していかなくてはいけません。
そこでは社内の競争という考え方ではなく、会社全体としてのチームワーク を優先していく必要があります。
そうでないと社内がギクシャクするだけで、会社としては何のメリットもない。
 
 

そんなに簡単に辞めてもらえない

 
そこで「結果が出なければ別の人に代える」という事をやろうと思うと、
 
結果が出ない人に会社を辞めてもらって、
新しい人を採用しなくてはいけない

 
もっと良い人いないの?とか言われても、、、
じゃあ、今の人はどうすんのさ、、、
 
ところが、
 
そんなに簡単に辞めてもらう事はできない
 
日本の法律上、「結果が出ない」という理由で、社員を解雇する事はできません。
この辺は何度かやってきましたが、本当に苦労しました。
今にして思うと、けっこう酷い事をしてきたのかなーと、自責する事もあります。
 
だからと言って、違法な解雇をしてきたわけではありませんよ。
そういう人達が、今になって蒸し返してみても、どうにもならないように手を打ってきましたから。
その辺は一切のヌカリなく処理しています。
 
わたしけっこう怖い人ですよ
 
それで結果が出ない人に辞めてもらったとします。
では、新しい人を雇うという事になるのですが、
 
これもそんなに簡単ではない
 
経営者が大企業の役員経験者ですから、やっぱり 大企業出身者 を選びたがります。
ここでいろんなギャップが生じてくるんです。
 
 

中小企業は業績を公開しない

 
まず大企業、それも上場企業の場合、会社の業績などは公に開示されています。
広く社会全体から出資を募るんですから、当然の事です。
ところが中小企業の場合、
 
基本的には公開しません
 
社員にすら公開しないのが普通です。
 
ここが本当に厄介だったんですけど、、、
大企業出身者を採用しようと思うと、公開されている事が前提の会社で働いてきましたから、当然「業績を教えてください」という話になります。
ここは、人材紹介会社の担当者なんかにも、何度か詰め寄られた事もあります。
 
なんで教えてくれないんですか!
o(*≧д≦)o プンスコ プン

 
そんな怒んないでよ、、、
だって、しょうがないじゃん (。´iωi`。)

 
別にやましい事は、ないんですけどね。
ここは中小企業の場合、家計簿を公開する という感覚に近いです。
そんな事は誰でもイヤですよね。
上場するだけの力のある会社でも、ここに抵抗があって上場しないってケースを、何度か聞いたことがあります。
この為、一度も公開した事はありません。
 
そこで不信感を持たれる
 
だから、、、
わたしなんかは、公開していない会社でずっと働いてきましたからね。
それが普通の事なんですけど、やっぱり大企業出身者は、それだけで不安になってしまうんですよね。
 
 

販売しているアイテムが少ない

 
そして、中小企業ですから、必然的に、
 
販売しているアイテム数が少ない
 
こちらとしては、これから一緒に増やしていきましょう、って思うんですけど、、、
なかなかそこは、「安定した会社ではない」と言われてしまうと、ねぇ、
そんなこんなで結局、
 
どうしても敬遠される
 
あぁーこの人に来てほしいなー、って人ほど、このアイテム数の問題で、断られちゃうんですよね。
この理由で、断られてしまったケースが多かったように記憶しています。
 
 

監督ばかりの会社ごっこ

 
そして、こうやってなかなか採用が進まないと、こういう事が起こってくるわけです。
 
監督は何人もいるけれど、プレイヤーが圧倒的に少ない会社
 
これもやっぱり、会社ごっこ ですよね。
そういう会社の管理部門の部長です。
だから、もう、、、
 
たいへんでした
 
そして結局は、出入りの激しい会社 って事になってしまう。
これは、やっぱり印象が良くないですよね。
 
ところがですね。
これはグローバルスタンダードで考えると、「日本の方がおかしい」という話になってしまうんです。
つまりここには、外資と内資のギャップ もあるんです。
 
 
明日へつづく・・・
 
 

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