おはようございます。ずごっくです。
では、昨日の続きです。
人材紹介会社の手数料は高いのか?安いのか?
今日は、採用コスト について、もう少し考えてみたいと思います。
昨日書きました、人材紹介会社の紹介手数料、
採用する人の年収の 30% ~ 35%
これが高いのか?安いのか?
というお話の続きです。
これを考えた時に、営業職のような売上に直結する人材の場合は非常にわかりやすい、というのが昨日のお話しでした。
では、売上に直結しない人材 の場合は、どう考えるのか。
この場合、
仮に、人材紹介会社を利用しないとしたらどうなるか?
と考えれば、わかりやすいですよね。
まぁ、実はこれは、営業職を採用する場合でも、同じ考え方だったりします。
まず、すぐに思い浮かぶのが、
採用専任の人材を雇う
「採用担当者を置く」という事になります。
ところが、当然この人にも給料を支払わなくてはいけません。
これを考えると、30%~35% ってのは、絶妙な料率になってくるわけです。
採用担当者を雇うと仮定する
どういう事かと言うと、仮に人材紹介会社を利用して、年間で3人雇ったとします。
すると料率は、ほぼ 100% という計算になりますよね。
つまりこれは、1人分の年収を支払ったのと、同じ計算になるわけです。
つまり、採用担当者を置いた場合、
年間で3人雇い続けてペイ
ここが 1つの大きな損益分岐になります。
それも、採用専任の人材ですから、毎年毎年、延々と雇い続けなくてはいけません。
これが成立するのは、規模が大きい会社 か、毎年成長し続けている会社 かの、どちらかしかありませんよね。
しかし、わたしの働いていた会社は出入りが激しいとは言え、さすがに毎年毎年ずっと3人雇い続けるというような規模でもないし、そこまで成長していたわけでもありません。
そもそも、出入りの激しい会社は、いつ誰が辞めるかわからない。
その為に採用担当者を置いておくというのも、おかしな話です。
という事は、人材紹介会社を利用するというのは、
短期間で採用担当者を雇っているのと同じ
「必要な時にだけ採用の仕事のお手伝いをしてくれる人」って考えると、何も高い手数料って事ではないんですよね。
そして、求人から入社までの採用スパンというのは、1つの案件で、だいたい3~4ヶ月くらいってところだと思います。
30%~35% の手数料は、その短期間の担当者の3~4ヶ月分の給料と同じ。
こう考えてみても、実に絶妙で妥当な料率設定だという事になります。
ここまでで既に、何も高い手数料というわけではないというのがわかりますよね。
ハローワークを通じての採用
では次です。
仮に採用担当者を雇ったとしても、その人だけでは人材探しはできません。
人材探しをするには、いろいろな手段が必要になってきます。
一番手っ取り早いのは、ハローワーク
求職する側も、会社側も無料ですから、紹介手数料というようなコストはかかりません。
ところが、、、
ハローワークを利用しないケースが、けっこう多いんですよね。
そもそものハローワークの特徴は、 常にオープン であるという事。
今時は、どのハローワークに行っても、日本中の求人情報を見る事ができます。
つまり、北海道にいながら、沖縄の求人情報を探せるという事になります。
何もハローワークに直接行かなくても、専用サイトを見れば、自宅でもほぼ同じ事ができます。
一見便利ですよね。
ところが、ここで問題になってくるのは、こんな会社。
先進的な技術の開発をしている会社
競争が激しい業界の会社
求人情報というのは、その会社が今どんな事業に力を入れようとしているのかが、ほぼわかってしまいます。
これは、競合他社などには絶対に知られたくない情報ですよね。
オープンすぎるが故に、反ってこのような会社には困るわけです。
またこんなケースも考えられます。
ある社員に何らかの問題があるので、退職してもらって新しい人を採用したい。
事前に新しい人を探しておきたいけど、その社員には知られたくない。
これもオープンすぎると困りますよね。
やはり、人に関わる事ですから。
まだまだ、いろんなケースが考えられます。
このような事情に対応する為、人材紹介会社の場合、基本的に求人情報は非公開 です。
このメリットは、会社にとってけっこう大きい。
そして実はこれ、、、
もっと大きな隠れた理由がありましてね。
ハローワークの場合、就業規則に厳格です。
公的機関ですから、当然なんですけどね。
更に求人条件も、かなりうるさく言われるんですよ。
この条件は労基法違反です!ってね。
この為、ここに自信のない会社は、ハローワークを利用しません。
逆に求職する立場に立つと、ハローワークに求人情報を載せている会社は、就業規則や労働条件に、法的な問題はないと考えて良いと思います。
つまりブラック企業を選んでしまう可能性は、極めて低いという事です。
媒体系を通じての採用
更に別の手段、いわゆる 媒体系 と言われるような会社を利用する場合どうなのか。
「媒体系」というのは、わかりやすい例だと、新聞の求人欄なんかをイメージすると良いと思います。
求人情報を、新聞、雑誌、広告、あるいは求人専用サイトなどに掲載し、応募を待ちます。
そしてその応募者の中から選考していく事になります。
この場合の一番の問題は、手間がかかる
媒体系の場合、書類選考は自社で行わないといけません。
わたしは、こういった求人もやった事があるのですが、
1つの案件につき、
書類選考で 50~100人分の履歴書を見ます
これがもう、、、
正直、キツい、、、
この作業をするのに、だいたい 1週間から 2週間は、平気で時間がかかってしまいます。
更に内容が、、、
「募集条件見た?」ってケースが、けっこう多かったりします。
そして中には、「え?なんで応募してきたの?」という勘違いのケースもけっこうあります。
それを、いちいち全部見ないといけません。
実務経験者としては、こういう無駄な手間が、ほんっとに疲れる、、、
そして、媒体系の最大の問題は、求人情報を見てもらえない可能性がある という点です。
何らかの媒体に求人情報を載せてみても、肝心の求職者の目に留まらなくては、意味がありません。
これ、空振りだな、、、って事もありましたよ。
その点、人材紹介会社の大きな強みは、データベースを持っている という点です。
人材紹介会社では、多数の求職者の詳細な情報が、データベース化されています。
どのくらいの人が登録してるんだろう、、、
そこは、担当者にも聞いた事なかったな、、、
そして、データベースがあれば、書類選考がフィルタリング作業になりますので、まず無駄な手間がかかりません。
そして自社のデータベースに良い人材が見つからない場合、人材紹介会社同士の横のつながりもあるのだそうです。
この辺は、わたしも詳しく知らないのですが、いろいろ手段があるらしいです。
こうして自社に限らず、他社のデータベースからも人材を探しますから、そもそもの求職者の数が、圧倒的に違います。
そしてその中から、まず 2~3人程度の人材を紹介してくれます。
その中に思ったような人材がいなければ、その次、その次と進めていき、だいたい1つの案件で、多くても10人くらいの選考で済みましたかね。
この圧倒的な手間の少なさ
これは本当にありがたい。
そして媒体系を利用する場合でも、当然それなりの費用がかかってきます。
1つの案件につき、50万円~60万円ってところだったと記憶しています。
つまり採用コストは、ここでも発生してきます。
この差額と手間暇を比較してみると、、、
結局わたしは、人材紹介会社を選んでしまいます。
人材紹介会社の紹介手数料は絶妙に妥当
こうやって考えてくると、人材紹介会社の手数料は、絶妙で妥当な金額 というのがおわかり頂けたかと思います。
そして結論としては、
1人の人材を採用する為に、
その人の年収の 30%~35% の採用コストがかかっている
という事になります。
なんか、人材紹介会社を持ち上げるような記事になってしまいましたけどw
いずれにしろ、採用にはそれなりのコストが発生する という事になります。
当然、そのコストはできるだけ抑えていきたい。
となると、、
明日へつづく・・・
■当ブログの内容について
当ブログに掲載されている、うつに関する記事は、筆者の実体験に基づく体験談です。この為、必ずしもお読み頂く方の、治療、療養を促す事につながるとは限りません。症状にお心当たりのある方、あるいは当ブログの内容により症状悪化の兆候が感じられるという方は、すぐに閲覧を中止し、必ず専門医に相談してください。筆者は医師ではない為、一切の責任を負いかねます。あしからずご理解くださいますよう、よろしくお願いいたします。
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